勉強ってなんだろう?
「勉強のやり方が分かりません!」
そんな声をよくもらうことがあります。
勉強のやり方は、細かいことを言えばたくさんあります。
効率の良い暗記のやり方、数学の問題の解き方、理科の公式の使い方などなどなど。
そうした細かい話は、日々の授業でもちろん教えていくのが私たちの仕事です。
でも、効率よく暗記することが勉強?
数学の問題を解いて正解することが勉強なんでしょうか?
勉強って
分からなかったことが分かるようになること
できなかったことができるようになること
だと、私は思います。
もっと分かり易く言うと、
次同じ問題が出たら解けるようになること
せめて前よりも少しでも正解に近づくことが、勉強だと思うんです。
これって、数学や英語のような教科じゃなくても、生きていてたくさんありますよね。
例えば私だったら、だれかのひと言でイラっとして、そのままイライラした状態で返事をしてしまったとします。
これは、「イライラすることを言われました。こんなときどんな態度とる?」って問題。
イライラした状態で返事をして、その人との関係性を良くしたかったのに悪くしてしまったなら、私は問題に不正解したってことです。
「ぶー!」って音が聞こえてきそうですね。
じゃあ次同じ状況になったら、あの人になんて言えばいいかな?どんな態度だったら自分の望む「良い関係」でいられるかな?
そう考えて、少しでも正解に近い答えを出せるようにするのが、「勉強」です。
(と偉そうに言いながら、人間関係では同じ問題に何度も「ブー」判定もらってます…)
この一生現れる「問題」に対して、自分の望む未来に近づける「正解」を出せるようになるのに、教科の勉強は良い教材だと思います。
例えばテスト勉強、受験勉強というのは、今できない問題のやり直しを徹底して分かるようになり、テスト本番で出たら解けるようになる。
それを目指す過程こそ、「勉強」そのものです。
勉強のやり方が分かっていない子は、ここが分かっていないから、ただ単語をひたすらノートに書くとか、てきとうな参考書の問題を解くとか、やってしまいます。
テストに出る可能性の高い問題から取り組み、テストに出たら解けるようにしていくことが勉強なので、そこの目的意識をしっかりと持つことが大事です。
その目的意識があると、自然と先生に質問するという行動になると思います。模範解答で全て理解できる天才じゃなければ…。
これから受験生は本格的に受験勉強に突入します。
そこでずっと問題の丸付けとやり直しをしながら、「次これが入試に出るかもしれない。そしたら次は解ける?」って自分に問いかけながら勉強してほしいと思います。
間違っても、
「たくさん解いたけど丸付けしてません!」とか…(特に学校ワークでコレやってる子多すぎ)
「解いて採点して満足!やり直しはまだしてないけど、新しい過去問解こう!」とか…
何もわかるようになっていない、できるようになっていない、「勉強」ではない謎の作業をしないように、気を付けてくださいね(^^)